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野球の移籍情報〜FAってなに? 詳しい仕組みを優しく解説〜

プロ野球でオフシーズンになると新聞紙面やスポーツニュースでは「〇〇選手、FA行使!」などFAという言葉が頻繁に登場します。移籍するのに必要な資格だとなんとなくわかりますが、細かい規定や行使する条件が存在するのでこの記事ではFAについて説明します!

ズバリFAってなに?

最初にFAとは一体何者なのか概要から説明したいと思います。

FAは「Free Agent」の略で、意味は「自由に交渉できる」と訳すと自然です。

仮にドラフトで望んでいたチームに入団できなかったとしましょう。

子供の頃憧れていたチーム、お給料が良いチーム、出場機会が多くなるであろうチームなど自分が選択されるドラフトとは違い、自分の意思で行きたいチームに行くことができるのがFAという制度です。

さらに大リーグに挑戦する場合もFA制度が関係してきます。

ただ、誰でもこのFA制度が利用できてしまうと、人気の球団にたくさん人が集まり球団の力の格差が広がってしまいます。

そのためFA制度を行使するためには様々な条件があるので紹介していきます!

FA制度を行使するための条件

実はFA権を取得するまでいばらの道をくぐり抜けなければいけないのです・・・。

まず、FA権を取得するには1軍の試合登録され続けなければいけません。

プロ野球の試合で1軍の試合に登録できる人数は1試合で25名です。ちなみに1チームの人数は約70名です。

幼い頃から野球しかやってこなかったようなエリートのみの中で1軍に入ることの難しさは、少なくともお手玉が5つでできることより格段に難易度が高いことは容易に想像できると思います。

そして、その登録試合数が高校生からプロに入った場合は合計1160日、社会人の場合は1015日経たないとFA権が取得できません。

1年が365日と考えると約3年かぁーと考えたあなた!それは大きな間違いです。

プロ野球の1軍の試合数は143試合です。

毎試合1軍に登録されていたとしても、約8年という途方も無い時間がかかります・・・。

しかも、入団してすぐにベンチに入り、調子を落として2軍に落ちることもないような野球エリートの中のエリートが最短で8年です。

免許合宿のように3週間で免許が取れて、卒検でミスって延泊したとしても1日延期で済むのとは訳が違いますね。

ちなみにシーズン中の怪我で登録抹消された場合は最長で60日は1軍登録扱いされます。

ここでやっとFA権取得です。しかし晴れて自分が望むチームに移籍するにはまだ関門が続きます。

あなたは必要とされてますか?

急に辛気臭く、就活生セミナーのような話口調になってしまいましたが、事実自分が行きたいと切望しているチームから見てあなたは必要とされているか、これが1番重要です。

また自分が行きたいと思う球団もタダでその選手を歓迎できるわけでもありません。

いやらしい話ですがお金というのが絡んできます。

球団に所属する選手はA〜Cランクで格付けされています。

格付けの基準は年俸がものさしになっていて、各チーム年俸順でランクがつけられます。

  • Aランク・・・チームで1〜3番目に年俸が高い選手
  • Bランク・・・チームで4〜10番目に年俸が高い選手
  • Cランク・・・それ以下の年俸の選手

非道な感じもしますが、逆にお金という客観的な数値で選手の能力がわかるので便利といえば便利と個人的に思っています。

テストや偏差値など勉強に関しては数字が絶対化され、数字が良ければ良いだけ褒められるのに数字の対象がお金になると手放しに喜べないのはなんか不思議な感じですね。

話が脱線しましたが、とにかくランクというものがFAでは非常に重要になってきます。

獲得する選手のランクによってその選手が元所属していたチームに対価を支払わなければいけません。

  • Aランクの選手を獲得する場合・・・年俸の80%または年俸の50%+人的補償
  • Bランクの選手を獲得する場合・・・年俸の60%または年俸の40%+人的補償
  • Cランクの選手を獲得する場合・・・金銭的、人的補償なし

そのため、Aランクのような良い選手が欲しかったら高額な給料か、手塩をかけて育ててきた選手を放出しなければいけません。

逆にCランクの選手はノーリスクで手に入るものの、その後それ相応の年俸は払わなければいけません。

Cランクと言えど、プロの世界で10年間近く1軍にいたレベルの選手なのでそんな安い給料なわけはありませんよね。

そこで球団はFA宣言をしてきた選手とそのリスクを天秤にかけます。

FA宣言をしたものの、もしもその選手がどの球団とも契約できなかった場合、所属球団がなくなるという事実上クビという自体に陥るリスクがあります。

「すいませんー。FA宣言したけどどこも欲しいって言ってくれなかったので帰ってきましたー」という具合に古巣に戻ることはできません。

また、無事FAで希望の球団に行けたけど、スタメンが取れず、出場機会が激減して引退を余儀なくされることも多々あります。

他にも監督、チームメイトと馬が合わないとか、古巣のファンから罵倒されるなど問題は山積みです。

夢に腹は変えられない

それでも夢を追う、それがプロ野球ではないでしょうか?

古巣では出場機会がなくてFAで移籍した後、大成する選手も多く存在するのも事実です。

逆に自分を育ててくれたチームに在籍し続け、骨を埋めることで引退セレモニーの時、多くのファンの涙を誘う選手が多くいるのもまた事実。

それぐらいFAは選手、チームの運命を左右する重要な事項ということがなんとなくでもわかってもらえましたでしょうか?

今後の移籍事情からも目が離せません!

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