注目の記事 PICK UP!

野球のちょっと複雑なルールを解説①-振り逃げ、インフィールドフライ-

野球の基本的なルールは把握している。でも、いささか不可解なところがある。例えば「三振した打者が一心不乱に一塁に全力疾走してるのはなんで?」 と頭の上に? が突如浮かぶことがあります。そんなちょっと難しいルール、今回は「振り逃げ」と「インフィールドフライ」について紹介していきます。

食い逃げはダメでも振り逃げはオッケー

silhouette-114436_640

今回紹介する内容は野球の基本的なルールがわかっていて、少々複雑な内容ついて説明した記事になります。

そのため「野球って・・・11人でやるんだっけ? ん?」といったそこまで野球に詳しくない、これから野球を知りたいという方はまずこちらの記事を読んでいただきたいです。

まず最初に紹介したいのが振り逃げというルールです。

「逃げる」というとややネガティブなイメージを連想させますが、野球の場合は精一杯逃げましょう。

振り逃げとは読んで字の如くバットを振ったあと逃げるということなんですが、詳しく説明したいと思います。

打者が三振したあと、捕手がノーバウンドで投球を捕球できなかった場合に振り逃げが可能となりますが、三振をしたら常に振り逃げが可能というわけではありません

いくつかの条件が整ってなければいけません。

その条件というのが、ノーアウト、またはワンナウトの場合は一塁にランナーがいないことです。(ツーアウトの時は除く)

ツーアウトの時を除いて、一塁にランナーがいる場合はワンバウンドした球を振って三振、もしくは三振した投球を捕手が後逸するなどしてワンバウンドしても振り逃げはできません。

その場合は三振したら即ベンチに戻りましょう。

ただし、ノーアウト、またはワンナウトの時に一塁にランナーがいない状況下で三振後、ボールが地面についたら一塁に走って良いのです。

ここで注意して欲しいのが、振り逃げ=一塁に行けるということではありません。

守備側は振り逃げしようとする打者をアウトにしようと努めます。

振り逃げを試みるバッターをアウトにするには

  1. バッターが振り逃げを試みず、ベンチに帰っちゃった
  2. 地面に落下したボールをすぐに拾って、打者にタッチする
  3. 打者が一塁に到達する前に一塁に送球する

以上の3つが成立すればアウトにできます。走れば捕手が送球エラーをしたり、一塁手が捕球できなかったりと可能性が生まれるので条件1のように諦めず、投手の投球がバウンドして三振したらとにかく走りましょう。

さらにツーアウトの際は三振後、投球が地面に接触したらランナーの有無に関わらず振り逃げの条件は整います。

振ってないのに振り逃げも可能

ここまでは野球に精通している読者の方々ならご存知だったかもしれません。

しかし、振り逃げといいつつ、バット振らずに三振し(見逃し三振)振り逃げを試みることも実はある条件ではできるんです。

よく見る振り逃げの光景として、ストライクゾーンからボールゾーンに鋭く落ちる変化球を振って、その投球が地面について、振り逃げを敢行するというのが大多数です。

しかし、ツーストライクからストライクゾーンの投球を見逃して、その投球を捕手が後逸、はじくなどなんだかの形で地面についたら振り逃げを試みて良いんです。(ランナーやアウトカウントの兼ね合いは上記と同じ)

ただ、プロの捕手がストライクゾーンの投球を取れないということはあまり起こりませんが、草野球プレイヤーの方などは隙あらば振らずに振り逃げを狙ってみてください。

難解野球ルールNo.1 インフィールドフライ

hatena-1184896_640

次に紹介するやや複雑なルールがインフィールドフライです。

長年に渡って私たちを苦しめ、意地悪な野球通は野球をあまり知らない人に「インフィールドフライって知ってる?(ドヤ顔)」と言葉のナイフとして使われることも少なくありません。

野球を知っているか否かの境界線として君臨するインフィールドフライ。(個人調べ)

しかし、安心してください。この記事を読めばそんな質問に屈することなく、ドヤ顔返しすることが可能です。

まず、名前からして難解です。オルタナティブ(alternative)ぐらい難解です。

しかも、オルタナティブという言葉がわからなくても辞書で調べれば「二者択一の」転じて「既存のものに代わる選択肢」とすぐ出てきますが、インフィールドフライは発生する条件がいくつかあります。

また、普通に生活している上で、オルタナティブという言葉を使うことはそこまでありませんが、野球の試合でインフィールドフライは結構な頻度で登場します。

そのためオルタナティブよりインフィールドフライの方が重要度は高いです。(個人調べ)

なんの話をしているのかわからなくなってきたので本題に戻ります。

インフィールドフライはノーアウトまたはワンナウトの時にランナーが一、二塁もしくは満塁の時に内野フライが上がったらバッターはその時点でアウトというルールです。

そのフライを内野手が捕ろうが落とそうが打者はアウトです。

ちょっと複雑なので条件をまずあげます。

  1. ノーアウト、もしくはワンナウト
  2. ランナーが一、二塁もしくは満塁
  3. 内野フライが上がる
  4. 捕っても捕らなくてもバッターアウト

以上の条件の時にインフィールドフライが発動し、打者がアウトになります。

また、内野フライはファールフライは含まず、普通にしていれば捕れるであろう平凡なフェアグランドでのフライを指します。

平凡なフライの定義は審判が判断し、審判から見て内野手が普通に捕れる、と判断すればその場で「インフィールドフライ、バッターアウト」と宣告します。

なので、プロ野球の場合は審判に託せば問題ありませんが、空き地で子供達が野球を行った場合はちょっと困りものです。話し合っても埒が明かない場合はじゃんけんで決めましょう。

インフィールドフライの必要性

「そんなややこしいルールならいらないじゃん」と声をあげる方もいると思いますが、絶対必要です。

また、試合の中でそこそこインフィールドフライは発生するので知らんぷりするわけにもいきません。

なぜインフィールドフライが必要か考えることで、理解を深めることができるので具体例をあげながらインフィールドフライを紹介したいとおもいます。

ケース1 ワンナウト、ランナー一塁、二塁で平凡なショートフライが上がった場合

baseball-position%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

ピンクの矢印が打球で!がランナーを表しています。

まずは典型的なインフィールドフライのケースとなりますが、もしインフィールドフライというルールがなかった場合を考えてみましょう。

ショートにフライが上がりました。その時ランナーはどうするかというと塁に戻ります。二塁ランナーは二塁ベース、一塁ランナーは一塁ベースへ。

ランナーのフライが上がった際の行動についてはこちらに記載しているので、「フライが上がったらなんで塁にいないといけないの?」という方は1回チェックしてください。

6項の「フライ、ライナーの際の守備方法」に守備目線で書いてあります。

ランナーがそれぞれ自塁にいる時に、ショートが打球を落としました。

すると打球を落としたのを確認した二塁ランナーは三塁へ、一塁ランナーは二塁へ、打者は一塁へ走らなくてはいけません。


ショートは落とした打球をすぐに拾って、三塁に投げればフォースアウトで二塁ランナーはアウト、さらに三塁手が二塁へ投げれば一塁ランナーもアウト。ダブルプレーが成立してしまいます。

塁と塁の間(塁間)は役27mあるので塁に触れてる状態で走ると約4秒は平均でかかります。

それに対して投げる場合、塁間をボールは1秒かかるか、かからないかというスピードで移動させることが可能になります。

なのでインフィールドフライというルールがないと容易にダブルプレーが取れてしまうのです。

「打った時点で打者がアウトなんてかわいそう」と思いがちですが、実は攻撃側を保護するためのルールだったんですね。

ケース2 ノーアウト、ランナー満塁で平凡なファーストフライが上がった場合

baseball-position%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc2

ノーアウト満塁というと攻撃側からすると大チャンスです。是が非でも得点したいところでしたが、プレッシャーに負けたのか、平凡なファーストフライです。

ここでもインフィールドフライが適用されます。

念のため、インフィールドフライというルールがなかったらどうなっていたか見てみましょう。

まず、3人のランナーは塁上に釘付けです。

ファーストが打球をわざと落として本塁に投げます。時間にすると1秒弱です。

打球を落としたのを確認した三塁ランナーは本塁を目指しますが、4秒近くの時間がかかるため当然フォースアウト。

さらにキャッチャーは素早く三塁に投げます。時間的にはまだ2秒程度しか経っていません。

二塁から三塁に向かうランナーもフォースアウトとなってしまいました。投げるのと走るのでは到底敵いません。

さらにさらに、サードは二塁に送球します。3秒近く経っていますが見事な連携です。

一塁から二塁へ向かうランナーも4秒の壁は高かったか、アウトになってしまいました。

1つの内野フライが連鎖した結果、3秒足らずでトリプルプレーの完成です。

このような事態を避けるためのインフィールドフライというルール。必要性がわかってもらえたでしょうか?

ケース3 ワンナウト、ランナー一塁で平凡なセカンドフライが上がった場合

baseball-position%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc3

最後はワンナウトですが、ランナーは一塁のみというケースで考えてみましょう。

賢明な読者の方なら何かしらの違和感があるかもしれませんが、念のためです。

まず、フライというのはある程度の放物線を描きます。そのため滞空時間が何秒か発生します。これがポイントなのでお忘れなく。

仮に、今回の場合のフライの滞空時間が3秒だと仮定しましょう。

フライだろうがゴロだろうがフェアーゾーンに打球が飛んだら打者は一塁に走らないといけません。

しかし、一塁ランナーはフライのためベース上で打球の行方を見守ります。

セカンドが無事、フライを捕球した時、打者と一塁ランナーの距離感は以下のようになっています。
baseball-position%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc4

打者は3秒の滞空時間の隙にほぼ一塁ベースの目の前まで到達しています。

捕球したら打者はアウト。せっかく一塁近くまで走りましたがその行為は徒労に終わります。

しかし、もしセカンドがフライを落としたらどうでしょうか?

打球を落としたのを確認した一塁ランナーは急いで二塁に走ります。

セカンドは落とした打球を拾って落ち着いて二塁に送球します。一塁ランナーはアウトになりましたが、打者はすでに一塁に到達しているのでダブルプレーは取れません。

なのでインフィールドプレーは成立しません。

簡単にいうと「ダブルプレーを故意に取れる条件下での内野フライはインフィールドフライ」というのが今まで見てきた例からわかってもらえたと思います。

今あるルールはどれも必要不可欠!

important-1702878_640

今回は振り逃げと振り逃げとインフィールドフライについてみっちり紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

例などを多用したので若干ボリューミーになってしまいましたが、理解していただければ幸いです。

特に忌まわしき野球の象徴であった「インフィールドフライ」の目的が分かれば、彼(インフィールドフライ)との接し方も変わってくると思います。

インフィールドフライをドヤ顔で説明してくる輩が今後現れても、これからは「知ってます。ダブルプレーを故意に取れる条件下での内野フライでしょ?」と言ってやりましょう。

読者の皆さんのより良い野球ライフが送れることを祈って今回はここで書き逃げさせていただきます。

関連記事

  1. 野球観戦デート前必見![男編]

  2. プロ野球チームざっくり紹介! その②【パ・リーグ編】

  3. 野球の基礎(用具編)-WBC前に覚えておきたい!

  4. WBCの大リーガーの出場について〜アメリカが本気ではないと言われる理由とは〜

  5. 野球初心者の方は必見! 野球における守備の基本的なルール

  6. 野球用品のメーカーと特長を大紹介!

  7. 流行語年間大賞! 巷で噂の”トリプルスリー”ってなに?

  8. 「ぶっちゃけどのくらい?」~野球とサッカーの給料の話~

  9. 野球界最高の名誉-“永久欠番”とは?

PAGE TOP